
結婚生活で最も多い離婚理由のひとつがお金の問題です。
性格の不一致や浮気よりも、日常的に夫婦をすり減らすのは「価値観の違い」と「金銭感覚のズレ」です。
そして、この問題のほとんどは、結婚前に金融リテラシーを確認・教育することで防げます。
にもかかわらず、多くのカップルは恋愛感情に押されて、この最重要チェックを後回しにしています。
なぜ金融リテラシーが結婚の土台になるのか
恋愛は感情で成り立ちますが、結婚は生活で成り立ちます。
生活の基盤は収入・支出・貯蓄・投資などのお金の管理能力です。
この力が欠けていると、次のような悲劇が待っています。
- 月末になると生活費が足りない
- 片方が浪費家で貯金が全く増えない
- 借金やリボ払いが発覚して揉める
- 子どもの教育費や住宅購入で意見が対立する
金融リテラシーは、「好き」という感情では解決できません。
むしろ、好きだからこそお金のストレスが相手への不満に変わりやすいのです。
結婚前に確認すべき金融リテラシーチェック項目
- 収入と支出のバランス
月の収入はいくらで、支出の内訳はどうなっているか。 - 貯蓄・投資の習慣
毎月の貯蓄額や、投資の有無、資産配分。 - 借金の有無と内容
クレジットカードのリボ残高、奨学金、車のローンなど。 - お金に関する価値観
「旅行や外食に使うべき」か、「資産形成を優先すべき」か。
教育することで未来を守る
もしパートナーの金融リテラシーが低い場合は、結婚前に教育する時間を取るべきです。
具体的には次のような方法があります。
- 一緒に家計簿をつけて収支を見える化する
- 投資信託やインデックス投資の基礎を学ぶ
- 不要なサブスクや固定費を一緒に削減する
- 金融本やYouTubeを共有して知識を合わせる
お金の知識は学校で学ぶ機会が少ないため、誰かが教えるしかありません。
結婚前は恋愛の延長線に見えても、結婚後は共同経営者のようなパートナーシップになります。
経営者同士が財務を理解していない会社は、すぐに傾くのと同じです。
金融リテラシーは「保険」になる
人生には予想外の支出が必ず訪れます。
病気、失業、家の修理、親の介護…。
こうした場面で、金融リテラシーが高い夫婦は冷静に選択肢を検討し、最善の行動を選べます。
逆に、知識がない夫婦は焦って間違った借金や投資に手を出し、状況を悪化させます。
まとめ:愛とお金は両輪
結婚は、愛情だけでは走り続けられません。
愛情は燃料、お金は車体のようなものです。
どちらが欠けても前に進めません。
結婚前に金融リテラシーを確認し、必要なら教育しておくことは、将来の離婚リスクを大きく減らします。
お金の話を避けることは、爆弾を抱えてスタートするのと同じです。
愛する人との幸せな生活を守るために、今こそお金の知識を共有しましょう。