
※この物語は半分フィクション、半分ノンフィクションです。
1. 世界に置いていかれていた気がした
2024年の秋、僕は退職したばかりだった。
10年続けた仕事は、気づかぬうちに心も身体も削っていた。
朝、目が覚めても布団から出られない。
スマホを開いても、SNSにはキラキラした誰かの日常が並び、
ますます自分が情けなくなった。
「俺、何やってたんだろうな……」
そんな日々が何週間も続いた。
2. 偶然のダウンロード
その日もやる気のない朝だった。
布団の中で、なんとなくApp Storeを開いていた。
そんなとき、目に留まったのが「ブログみる」だった。
レビューには「広告が少なくて読みやすい」「本音の文章に癒される」──
どれも、いまの僕に必要な言葉だった。
「どうせ暇だし……」と、気まぐれにダウンロードした。
3. 見知らぬ誰かの言葉に、涙が出た
最初に読んだのは、ある40代男性のブログだった。
「うつになった僕が、もう一度歩き出すまで」という記事。
たった数分で読み終えたその文章は、どこか僕に似ていた。
“毎日1%でいい、前に進めたらそれでいい”
そう締めくくられた文章に、自然と涙がこぼれた。
スマホを見つめながら、心の底で思った。
「……俺、まだ終わってないかもしれない」
4. 一つひとつの文章が、灯りになった
それからの僕は、毎日「ブログみる」を開いた。
悩みながら子育てする父親のブログ、
退職後に趣味を極める50代の女性のブログ、
誰にも見せずに書かれた“心のリハビリ”のようなブログもあった。
派手さはないけれど、
どれも飾らず、リアルで、温かかった。
まるで、自分だけの本棚を手に入れたような気がした。
5. そして僕も、書き始めた
ある日、ふと「自分も書いてみよう」と思った。
文章なんて書いたこともないけど、
心にあったモヤモヤを、誰かにこっそり話すような感覚だった。
はじめての記事は、「退職して2ヶ月、僕はまだ生きてます」というタイトルだった。
誰が読むわけでもない。でも投稿してみた。
数日後、「いいね」と「共感しました」のコメントが届いた。
世界と、またつながれた気がした。
6. 動き出した時計
あれから1年が経つ。
いま僕は、週3日だけ働いている。
毎朝「ブログみる」を開いて、自分のブログにも少しずつ綴っている。
昔より収入は減ったけど、心はずっと軽くなった。
あのアプリは、ただブログを読むだけのツールじゃなかった。
止まっていた僕の時間を、もう一度動かしてくれた──
そんな小さな奇跡だった。
終わりに
人生に迷ったとき、心が折れそうなとき。
キラキラした情報じゃなくても、
誰かが紡いだ「本音の言葉」が、
そっとあなたを支えてくれるかもしれません。
「ブログみる」は、そんな出会いの扉です。