【恐怖の病気③】肺がん──沈黙の殺人者が、あなたの命をむしばむとき

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肺がんは、日本人のがんによる死亡原因の中でも上位に位置する、非常に恐ろしい病気です。

特に怖いのは、自覚症状が出にくいこと。つまり、自分では気づかないうちに進行し、発見された時にはすでに手遅れ、というケースが少なくありません。

健康に無頓着な30代~40代の男性こそ、注意が必要です。

たばこを吸っていなくても、肺がんになるリスクはゼロではありません。

この記事では、肺がんがどのように進行し、なぜ恐ろしいのか、そしてどのように予防・早期発見していくべきかを解説していきます。

肺がんとは? その特徴と恐ろしさ

肺がんとは、肺の細胞にがん細胞ができて異常増殖する病気です。

肺がんには大きく分けて「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん」の2種類があり、進行スピードや治療法も異なります。

肺がんの主な症状(進行後に現れることが多い)

  • 咳が長く続く(2週間以上)
  • 痰に血が混じる
  • 息切れ
  • 胸の痛み
  • 体重減少・疲れやすさ

このような症状が出てからでは、すでにステージが進行していることも珍しくありません。

“沈黙のがん”と呼ばれる所以です。

なぜ肺がんは怖いのか?

① 自覚症状がほとんどない

肺には痛みを感じる神経がほとんどありません。

そのため、がんがある程度大きくなるまで、痛みや違和感を感じにくいのです。

②転移が早い

特に「小細胞肺がん」は進行が早く、脳や肝臓、骨など他の臓器への転移リスクも高いとされています。

③治療が難しいケースも多い

進行してからの治療は手術ができない場合も多く、抗がん剤や放射線治療に頼るしかないケースもあります。

完治が難しく、5年生存率も低下します。

肺がんの原因とリスク要因

肺がんの発症にはいくつかの明確なリスク因子があります。

喫煙

最も大きなリスク要因はやはり「喫煙」です。

たばこに含まれる有害物質は、肺の細胞にダメージを与え、がん化のリスクを著しく高めます。

特に長年にわたる喫煙は、肺がんの発症確率を10倍以上に引き上げるとされています。

受動喫煙

喫煙者の近くで生活する家族や同僚なども、肺がんのリスクを抱えることになります。

実際、受動喫煙による肺がん死亡者数も少なくありません。

大気汚染・粉じん・アスベスト

工場勤務や建築現場などでアスベストや粉じんを吸い込む機会が多い人もリスクが高まります。

遺伝・体質

家族に肺がん経験者がいる場合、自身のリスクもやや上昇すると言われています。

肺がんを防ぐには? 予防と早期発見のポイント

肺がんは、予防と早期発見が非常に重要な病気です。

① たばこを吸わない、やめる

喫煙を続けることは、肺がんをはじめとする多くの病気のリスクを高めます。

すでに吸っている人は、できるだけ早く禁煙を。

吸っていない人は、今後も決して手を出さないようにしましょう。

② 年1回の胸部X線検査を習慣に

30代以降の男性は、少なくとも年に1回、健康診断で胸部X線(レントゲン)を受けることをおすすめします。

これによって、症状が出る前に異常を発見できる可能性があります。

③ 自覚症状に敏感になる

咳が長引く、痰に血が混じる、息切れがする――そんな時は自己判断せず、すぐに医療機関を受診しましょう。

30代・40代こそ注意すべき理由

「肺がんなんてもっと年をとってからの話でしょ?」

そんなふうに思っていませんか?

実は、30代・40代の働き盛りでも、肺がんを発症するケースは珍しくありません。

むしろ仕事や家庭で忙しく、健康診断を後回しにしてしまう年代だからこそ、早期発見が遅れがちです。

まとめ:たばこを吸わなくても肺がんにはなります。だからこそ…

肺がんは、静かに進行し、気づいたときには命を脅かす存在になっています。

禁煙・受動喫煙の回避・定期検診という3つの柱で、できる限りの予防と早期発見を心がけましょう。

「健康は失ってからでは遅い」――

それは肺がんほど強く実感する病気はありません。

未来の自分のために、今から“備え”を始めてみませんか?