
広い庭付きの家。空気がきれいで、人も少ない。
物価も安くて、のんびり暮らせる。
――そんな「地方移住」のイメージ、ありますよね。
私も一時期、本気で「そろそろ地方に引っ越そうかな」と考えたことがあります。
資産も築いたし、子どもを育てる環境としても悪くない。
都市部の騒がしさから少し離れて、もう少しゆったりとした時間を過ごすのも悪くないな、と思ったんです。
でも実際に調べてみると…
正直、思ってたより大変そうだな、と。
情報を集めるのがすでにひと苦労
地方といってもピンキリです。
雪深い地域もあれば、海辺の温暖なエリアもある。
自治体によって補助金制度や医療環境も全然違うし、交通インフラの差も激しい。
なのに、「地方移住」とひとくくりにして情報がまとめられているサイトが多くて、なかなか具体的なことが分かりにくいんですよね。
子育て支援が手厚い町を探そうと思っても、
「空き家バンク」や「移住者歓迎」といった表面的なPRばかり目立って、
実際の生活がどんな感じになるのか、想像しづらい。
調べれば調べるほど、「これは簡単な話じゃないな…」と実感します。
不動産情報も少ないし、現地に行かないとわからないことだらけ
都市部のように、スーモやアットホームで選べる物件がたくさんあるわけじゃありません。
地方の不動産情報って、そもそもネットに出てない物件が多いんです。
空き家バンクに載ってる物件を見ても、古くてリノベ前提。
間取り図もなく、写真も外観だけ。
「じゃあ実際に見に行こうか」と思っても、そこまで行くだけで1日がかりです。
移住前提で、何回も通うのはなかなかハード。
しかも、実際に行ってみると、ネットに出てた情報と全然違うということもザラ。
正直、気軽に「移住したい」なんて言えないな…と感じてきます。
地元コミュニティの壁もあるらしい
もうひとつの大きな壁が、「人間関係」です。
自治体の支援制度を見ると、「移住者歓迎!」と書かれていても、
実際のところは「よそ者がポンと入ってもなじみにくい」という話もよく聞きます。
都市部のように、近所付き合いが希薄な暮らしに慣れていると、
「いきなり自治会に参加しろ」とか、「回覧板が来る」とか、地味にストレスになりそうです。
もちろん地域によるとは思いますが、
「移住者ウェルカム」と本気で思ってくれてる場所を見つけるのも、それなりに手間と時間がかかりそうです。
車は必須。教育や医療も気になる
公共交通機関が限られているエリアが多いので、車はほぼ必須です。
「残クレで持ってるディフェンダーを売ってスッキリしたいな〜」なんて思ってた自分とは真逆の選択になります(笑)
たぶん軽トラで十分なんでしょうけど。笑
それに、子どもがいると教育環境や医療体制も気になります。
高校まで通えるのか、塾はあるのか、小児科はどのくらい混むのか…。
暮らす視点で見れば見るほど、「都市部の便利さってすごいんだな」と気づくんですよね。
やっぱり「移住」は、“生活”なんですよね
理想の暮らしを求めて移住を考える人は多いです。
でも、「引っ越し」じゃなくて「人生を移す」わけですから、やっぱり大きな決断です。
なんとなくの憧れや雰囲気で飛び込むには、少しハードルが高い。
自分や家族の価値観、優先したいこと、譲れない条件をひとつずつ整理してからじゃないと進めないな、と感じました。
結論:すぐには動かない。でも、興味はある
地方移住、憧れは今もあります。
庭付きの平屋で、のんびりお茶でも飲んで暮らす――そんなイメージに、ワクワクする気持ちは正直ある。
でも、「やってみよう!」と思って調べ始めてみたら、現実の難しさもいろいろ見えてきました。
すぐに移住することはなさそうですが、
今のうちから「いいなと思える地域」を少しずつ見つけておいたり、
旅行ついでに暮らしを観察したり、そんな準備はしておこうと思っています。
人生をガラッと変えるのは簡単ではないけど、じっくり腰を据えて情報収集するのも、ある意味楽しい時間かもしれませんね。