
格差社会──よく聞く言葉ですが、その原因は「金持ちがズルしているから」だけではありません。
実は、多くの人が身の丈以上の生活を望み、借金をしてまで今の満足を買おうとすることが、格差拡大の引き金になっています。
そして、その裏には静かに効いてくる仕組みがある。
それが「利子(=金利)」です。
貸し手(資産家)と借り手(労働者)の差は、この利子によって、日々じわじわと広がっていく。
なぜ人は、身の丈以上の生活を望むのか?
- 周囲と比べて「自分ももっといい暮らしをしたい」と思うのは自然なこと
- SNSやメディアが欲望を刺激し、「今すぐ欲しい」を煽る
- 収入以上の買い物を、住宅ローン・車のローン・クレジットで“とりあえず”叶えてしまう
👉 こうして、「未来の自分からの前借り(=借金)」で成り立つ生活が生まれる
借金には「利子」がつく──それは“時間給の差”を意味する
借り手はお金を借りる代わりに、利子を払う必要があります。
これは単なる手数料ではありません。
- 借り手=自分の時間と労働で返済し続ける人
- 貸し手=お金を貸して利子で“寝てても増える人”
利子とは、労働者が働いた対価の一部が、資本家に流れ続ける仕組みです。
つまり、借金がある限り、格差は縮まるどころか「自動で」広がっていくのです。
借金をする人が増えるほど、資産家が得をする
たとえば──
- 車をローンで買う人が増えれば、自動車ローン会社の配当が増える
- クレカ分割払いが流行れば、カード会社の株主が儲かる
- 住宅ローンを35年で組めば、銀行とその株主が利子で潤う
つまり、「あなたが借りる=誰かの資産を増やしている」。
格差とは、“欲望に流された人”が、“我慢して資本を作った人”に支払い続ける構造です。
まとめ:欲望に流されるほど、格差の“養分”になる
- 借金は、単にお金を借りる行為ではなく、未来の自由を売る行為
- 利子の仕組みは、「お金がある人をさらに豊かにするシステム」
- 見栄や比較で身の丈を超えると、格差の片棒を担がされる
身の丈を知り、欲望を手なずけて、まずは「借りない生活」から始めよう。
そして、いずれは“利子を受け取る側”にまわることが、格差を乗り越える唯一の方法です。