【恐怖の病気①】糖尿病──静かなる破壊者があなたの人生を壊す前に

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糖尿病は、多くの方にとって「なんとなく怖い病気」という認識ではないでしょうか。しかし、実際には“静かに進行し、気づいたときには取り返しがつかない”病気のひとつです。

特に30代以降の男性は、仕事の忙しさや食生活の乱れ、運動不足などから、知らないうちに糖尿病のリスクを高めているケースが多く見られます。

本記事では、「糖尿病になったら何が起こるのか?」を現実的な視点で紹介しつつ、いまからできる具体的な予防法についてもわかりやすくお伝えしていきます。

糖尿病とは?サイレントキラーの正体

糖尿病とは、簡単にいえば血液中の「血糖値」が慢性的に高くなってしまう病気です。この状態が続くと、全身の血管や臓器にダメージを与え、さまざまな合併症を引き起こします。

糖尿病には大きく分けて2種類ありますが、日本人のほとんどは「2型糖尿病」。これは生活習慣、特に食事・運動・ストレスが深く関係しており、「努力すれば予防できる病気」といわれています。

糖尿病になると、どんな怖いことが起きるのか?

1. 失明のリスクがある

糖尿病が進行すると、目の網膜の血管が傷つき、「糖尿病網膜症」という状態になります。進行すると失明に至る可能性があり、実際に中途失明の原因第1位はこの糖尿病網膜症です。

2. 腎不全で人工透析に

腎臓の機能が低下し、「慢性腎臓病(CKD)」に。さらに進行すると腎不全となり、週3回の人工透析が必要になります。透析生活は想像以上に制限が多く、人生の質が一気に落ちてしまいます。

3. 足の切断(糖尿病性壊疽)

糖尿病が進行すると、足先の血流が悪くなり、壊疽(えそ)=組織が死んでしまうことがあります。最悪の場合、足を切断しなければ命に関わる状態に。これは高齢者だけでなく、40代でも起こり得る問題です。

4. 脳卒中・心筋梗塞のリスク増大

糖尿病の人は、そうでない人に比べて心筋梗塞や脳卒中のリスクが2〜4倍といわれています。つまり、突然倒れて命を落とすリスクが高まるということです。

なぜ、こんなに恐ろしい病気になるのか?

それは、糖尿病が初期にはほとんど症状を出さない病気だからです。自覚症状が出たときには、すでに合併症が進行している場合が多く、「もう戻れない」地点を越えてしまっていることもあります。

また、「自分は太っていないから大丈夫」と思っている方も要注意です。痩せ型でも内臓脂肪が多かったり、食生活が悪かったりすれば、糖尿病になる可能性は十分にあります。

今からできる、糖尿病予防の3つの習慣

1. 食生活の見直し

まずは「血糖値を急上昇させない食事」を意識しましょう。

  • 白米→玄米や雑穀米へ
  • ジュース→水やお茶へ
  • 間食→ナッツや高タンパクのスナックへ

朝食抜きや、夜に炭水化物をドカ食いする習慣は、特にリスクを高めるため注意が必要です。

2. 週150分以上の運動習慣

ウォーキングや筋トレ、ストレッチなど、軽い運動で十分です。毎日30分の散歩でも、インスリン感受性が高まり、糖尿病予防につながります。

3. 定期的な血液検査を受ける

「ヘモグロビンA1c」という数値を見ることで、過去1〜2ヶ月の血糖の平均状態がわかります。年に1回は健康診断、できれば半年に1度の血液検査が理想です。

まとめ:糖尿病は、「防げる病気」です

糖尿病は、確かに恐ろしい病気です。失明、透析、足の切断、突然死――どれも決して他人事ではありません。

しかし、裏を返せば、正しい知識と日々の習慣によって自分の意思で予防できる病気でもあります。

30代の今、自分の未来を守るためにできること。それは、「健康を後回しにしない」という選択です。

今日の食事、今日の運動、今日の睡眠。そのひとつひとつが、10年後のあなたの体をつくります。

「人生を、作る。」ために、「病に、備える。」という意識を、ぜひ今日から持っていただければ幸いです。