
株式投資と聞くと、多くの人は「いつ買って、いつ売るか」が勝負だと思いがちです。
いわゆる「利確(利益確定)」のタイミングを探る投資スタイルですね。
しかし、インデックス投資は根本から考え方が違います。
インデックス投資において「利確」という概念は存在しません。
必要な時に、必要な額を解約する――ただそれだけなのです。
インデックス投資は「勝ち負けのゲーム」ではない
個別株投資では、安く買って高く売ることが利益を得る唯一の方法です。
だからこそ、利確や損切りのタイミングを探ることに必死になります。
一方で、インデックス投資は「市場全体の成長をそのまま享受する投資法」です。
アメリカのS&P500を例に取ると、過去100年で右肩上がりに成長してきました。
一時的な暴落はあっても、長期的には経済が拡大し、株価も成長を続けるのが歴史です。
つまり、売買のタイミングで勝負する投資ではなく、「持ち続けることで資産が増える」仕組みになっているのです。
「利確するかどうか」ではなく「使うかどうか」
インデックス投資で迷うべきは「今が利確のタイミングか」ではありません。
迷うべきはただ一つ――「今、お金を使う必要があるのか」です。
- 子どもの教育費が必要になった
- 住宅購入の頭金に充てたい
- 老後の生活資金を取り崩したい
こうした“ライフイベント”が来た時に、必要な額だけを解約して現金化すればいいのです。
利確を狙うために市場を読む必要はありません。
「売る=負け」ではない
多くの人が「長期投資は持ち続けなければならない」と誤解しています。
もちろん、基本は持ち続けることです。
ですが、必要なときに資産を取り崩すのは投資の目的そのもの。
投資は資産を増やすことだけが目的ではなく、資産を人生に役立てることがゴールです。
売ることは敗北ではなく、むしろ成功した投資の出口戦略なのです。
まとめ
インデックス投資において、「利確」という概念はありません。
タイミングを狙って売る投資ではなく、人生に必要な時に必要なだけ解約する投資だからです。
市場を読むのではなく、人生のライフプランに合わせて取り崩す。
それが、インデックス投資のシンプルで本質的な考え方なのです。
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