
投資の世界で「年7%の利回り」といえば、超優良成績です。
7000万円を年7%で回せば、年間490万円の利益。
税引き後でも400万円以上が不労所得として入ってくる──
……はずなのに、なんか物足りない。
2024年、たまたま爆益を叩き出して1年で2000万円資産が増えたせいで、
「年490万円? ショボ…」と感じてしまう完全にバグった自分の脳。
今回はそんな“幸福感の麻痺”と“金銭感覚のインフレ”について、
笑いと反省を交えて語っていきます。
年7%って、普通にすごい成績なんですよ?
まず基本に立ち返りましょう。
- 世界株インデックス(例:S&P500)の過去平均利回り:約7〜8%
- 日本株もようやく上昇気流に乗り、長期では6〜7%期待できる
- 配当・インカム込みで7%出てれば、完全に勝ち組
つまり、「7000万円を年7%で運用=年490万円」は、
投資の世界では優等生どころかトップクラスの出来栄えなんです。
が、しかし──
一度「年2000万円増加」というガチャ大当たりの快感を味わってしまうと、
もうその感覚には戻れない。。
2024年、運用益が“異常”だったせいで狂った感覚
たとえば2024年の振り返り:
- 米国株が爆伸び
- 日経平均も33年ぶりの高値更新
- 円安でドル資産爆益
- ついでに仮想通貨まで爆上げ
結果、私の米国株インデックスファンドで運用していた資産が1年で2000万円増えました。
これはもう「勝利者の舞」状態です。
週末のサウナで口数が増え、「あ、あの人もしかして?」と思われるレベル。
でもこの“たまたま”の大勝が、私の感覚を完全に破壊してしまいました。
脳がバグると、「7% = 物足りない」と思い始める
本来の感覚なら:
「7000万円が年7%で回るとか、ありがたすぎる…」
→ 正常
ところが一度、年+2000万円を経験すると:
「え、たった490万? まあまあやな…」
→ 重症です
これはもう「幸福感の麻痺」。
いわば「投資FIRE民のセレブ病」です。
- ボーナス200万円に感謝していたあの頃の自分、どこへ行った?
- 毎月10万円配当があれば嬉しかったのに、今は「しょぼ…」
- かつて「複利で年7%なんて夢の話!」と言ってたのに、今は鼻で笑う
──怖いのは、お金じゃなく“慣れ”なんです。
投資で満足感を得るには「前の年を忘れるスキル」が必要
ここがこの記事の核心です。
📉 投資は「前年と比べてどうか」で幸福度が決まる
- 年100万円の利益 → 昨年0円なら超嬉しい
- 年490万円の利益 → 昨年2000万円なら「ショボい」
- 年マイナス100万円 → 昨年+2000万なら「人生オワタ」
つまり幸福は絶対額ではなく「比較」に支配されているんです。
投資家としてのマインドハック:「前年を忘れる技術」
- “前年は事故だった”と脳内変換する
→ 年+2000万円はボーナスステージ。常識じゃない。 - “年7%=神”と毎朝つぶやく
→ 「これは奇跡の再現性なんだ」と再認識させる。 - SNSを見ない。仲間内と比較しない
→ 他人の爆益ツイートは心のノイズ。
「お金が増えれば幸せになれる」は幻想
2024年の爆益を経験したあと、2025年に年7%しか増えなかったら、
なぜか幸福度が下がる。
でも冷静に考えれば、年7%で回ってる時点で「人生クリア」状態なんですよ。
問題はお金ではなく、脳が勝手に「もっと」を求めてしまうこと。
このループにハマると、資産1億でも2億でも足りない感覚になります。
FIREしても不安。自由なのに不満。
──それ、もう完全に資産中毒です。
まとめ:「年7%は神」。それを“しょぼい”と思ったら、脳がバグってる
7000万円の資産を年7%で回して、年490万円増える。
これ、会社勤めなら年収800万円クラスの難易度ですよ。
それを「物足りない」と感じた瞬間──
あなたは幸福感を金額じゃなく“刺激”で測るようになってる証拠です。
FIRE民の本当の敵は「相場の下落」じゃない。
過去の自分の成功体験なんです。
たまには初心に返って、「配当月3万円でも嬉しかったあの頃」を思い出しましょう。
年7%は、十分すぎる。…たぶん。
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