
太陽光発電投資は、「安定収入が見込める」「環境にやさしい」「土地を有効活用できる」といった理由から、ここ数年で注目を集めています。
特にFIT(固定価格買取制度)による長期的な売電収入に魅力を感じ、参入を検討する個人投資家も少なくありません。
ですが、どんな投資にもリスクはつきもの。
太陽光発電も例外ではありません。
この記事では、太陽光発電投資を考える上で知っておきたい6つの主なリスクをご紹介します。
初期費用と回収期間の誤算
太陽光発電は「ローリスク・ミドルリターン」とよく言われますが、初期投資額は決して安くありません。
土地代・設備代・設置工事・電気工事など、数百万円〜数千万円単位の支出になります。
想定していた回収期間が、実際には10年以上かかるケースも多く、予期しない修繕費やメンテナンス費が発生すれば、さらに遅れます。
“表面利回り○%”という数字をうのみにせず、キャッシュフローをリアルに想定しておくことが大切です。
発電量の変動リスク(自然要因)
太陽光発電の出力は天候に大きく左右されます。
年によって日照時間は変動し、思ったほど発電しない年もあります。
加えて、パネル自体も経年劣化により徐々に効率が落ちていくため、10年後・20年後には発電量が想定より低くなる可能性も。
また、台風・積雪・黄砂・落ち葉などによる発電停止や故障も現実的なリスクです。
政策・制度の変更リスク
これまで太陽光発電を支えてきたFIT制度(固定価格買取制度)は、年々見直されており、買取価格は下降傾向にあります。
今後、制度そのものが終了する可能性もあり、長期的な収益性に不安を感じる投資家も増えています。
政策は政府の方針によって変わるため、自分ではコントロールできないリスクとも言えます。
土地・環境に関するリスク
「空いている土地があるから」と気軽に始めた結果、地盤が緩くて地滑りしたり、浸水しやすいエリアでトラブルになったりというケースもあります。
また、自然環境や近隣住民への配慮も必要です。反対運動に遭って、稼働できないという例も実際にあります。
メンテナンス・管理リスク
太陽光発電は「設置したら放置でOK」と思われがちですが、実際には定期的な点検や清掃が必要です。
雑草や鳥のフン、ホコリなどでパネルが汚れれば発電効率は落ちます。
また、遠隔地に設置した場合、自分で見に行けないのも難点です。
業者・シミュレーションの過信リスク
販売会社が提示する利回りシミュレーションは、やや楽観的に作られていることもあります。
「月々○万円の売電収入!」という謳い文句に惹かれて契約したものの、実際には思ったより儲からなかった、という話はよく聞きます。
中には、利益を出すことより「売ること」が目的の業者も存在するため、業者選びとシミュレーションの精査は非常に重要です。
おわりに|私は、やらない。
太陽光発電投資には魅力もあります。
しかし、それ以上に「管理・維持の手間」「制度リスク」「自然環境との相性」「業者選びの難しさ」など、避けて通れない課題も多い投資です。
もちろん、正しく知識をつけて準備を重ねれば、安定収入の柱になる可能性もあります。
ただ、私自身はそこまで手間をかける気力もなく、正直めんどくさいのでやりません。
結局、投資は「自分のスタイルに合うかどうか」。
慎重に、でも冷静に判断していきたいですね。
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