
組織の中で、指示に従って文句も言わず働く“従順な部下”と、
やたら反発したり、生意気な発言をする“ヤンチャな部下”。
一見すると、前者のほうが「扱いやすくて優秀」に見えるかもしれません。
でも、実は逆なんです。
理不尽なことに対して怒らず、疑問も持たず、ただ従っている人って、
感覚がマヒしてるか、思考が止まってるだけなんですよね。
今回は、なぜ“ヤンチャな部下”ほど健全で、
“従順な部下”がちょっと危ういのか、深掘りしてみます。
理不尽に黙って従うのは、感覚が鈍ってる証拠かも
例えば、上司の機嫌でルールが変わったり、
無意味な残業や前時代的な根性論がまかり通っていたり。
そんな環境でも黙って「はい」と従う部下がいたとします。
一見、素直でありがたい存在に見えるかもしれませんが、
よく考えるとちょっと怖くありませんか?
だって、普通の感覚なら「それ、おかしくないですか?」って言いたくなるはずです。
言えないならまだしも、「何も思ってない」状態なら、
それはもう“思考停止”に近いものがあります。
ヤンチャな部下は、健全な怒りを持っている
逆に、ヤンチャな部下はどうでしょうか。
・「これ意味あります?」と平気で聞いてくる
・納得いかないときは顔に出る
・理不尽に対してはちゃんと怒る
こういう部下って、最初は正直、面倒に感じるかもしれません。
でも、実はこういう人こそ“普通の感覚”を持ってるんです。
「当たり前の疑問」をちゃんと持っていて、「ちゃんと怒る」ことができる。
つまり、思考が生きている。感覚が健全。
従順な部下に潜む“爆発リスク”もある
さらに言えば、従順な部下は、いきなり爆発するリスクもあります。
長年、何も言わずに従っていた人が、ある日突然
「もう無理です」
「実はずっと不満でした」
「辞めます」
なんて言い出すこと、意外と多いんですよね。
つまり、「言わない」=「納得している」ではないんです。
一方、ヤンチャな部下は、不満があるならその場で言います。
だからこそ、本音のやりとりができて、マネジメントもやりやすい。
ちゃんと怒れる人は、ちゃんと信じられる
怒るって、実はすごく大事な能力です。
なぜなら、それは「自分の感覚に正直」ってことだからです。
・理不尽にはNOと言える
・納得できないことは表現できる
・改善の余地を見つけられる
こういう人は、信頼できます。
たとえ口調が少し荒かったり、態度が雑だったりしても、
根本に「健全さ」がある人のほうが、よほど一緒に働きやすいんです。
まとめ:「扱いやすさ」で人を判断しない
“扱いやすい人”がいい人材とは限りません。
むしろ、多少ヤンチャでも、本音でぶつかれる人材のほうが組織には必要です。
「怒るのが普通」なんです。
おかしいことを「おかしい」と言える感覚こそ、大切にすべきです。
もしあなたの周りに、やたらと意見を言うヤンチャな部下がいたら──
それは、実は一番“信頼できる”存在かもしれませんよ。