
「格差が広がっているのはけしからん」
「もっと平等な社会にしよう」
そんな“きれいごと”をよく耳にします。
でも、ちょっと待ってください。
本当に“格差ゼロ”の社会で、あなたは働きますか?
人は、“報酬の差”があるから努力し、競争し、経済が回る。
もし全員が同じ生活水準なら、誰も働かない。誰も下積みをしない。
そうなれば、社会の土台そのものが崩れていきます。
格差があるから、モチベーションが生まれる
人間は残酷なほど“相対評価”で生きています。
誰かが高級車を買えば、「自分も頑張ろう」と思う。
誰かが海外旅行に行けば、「来年こそ行きたい」と思う。
つまり、格差があるからこそ、
「上を目指す力」が生まれる。
この向上心が、経済を押し上げ、イノベーションを生み、社会全体を成長させているのです。
格差がなければ、労働者がいなくなる
もし、働かなくても平均的な生活が保証され、
がんばっても大して報われない社会になったら──
- 誰がコンビニで夜勤をするのか?
- 誰が工事現場で汗を流すのか?
- 誰が人手不足の介護現場を支えるのか?
答えは簡単です。
誰もやりません。
“格差がある社会”だからこそ、
「努力すれば上に行ける」「今を我慢して未来を変えよう」と思えるのです。
問題は“格差”ではなく、“チャンスの不平等”
ここで誤解しないでほしいのは、
「格差=悪」ではなく、「格差への不満の正体は“努力しても報われない構造”」だということ。
つまり、必要なのは「格差を縮める」ことではなく、
- 誰にでもチャレンジの機会がある
- 頑張った人がちゃんと報われる
という“公正なルール”を整えることなんです。
格差があるから国が発展する。
でも、それが固定されてしまえば、ただの“階級社会”になります。
まとめ:格差は必要、でも“チャンス”は平等に
✔ 格差があるから、努力する人が増え、経済が回る
✔ 格差がなければ、誰も厳しい労働を選ばなくなる
✔ 問題は「差」ではなく、「差を埋める機会があるかどうか」
✔ 必要なのは“格差是正”ではなく、“公正な競争環境”
格差を否定するのは簡単です。
でもそれは、社会の原動力まで否定することになりかねないのです。