
「出世して課長になりました」
「部長に昇進しました」
──その裏にあるのは、成果よりも“どれだけ会社に尽くしてきたか”という実績。
でも、それってつまり…
どれだけ会社に“搾取されてきたか”の証明では?
この記事では、
「出世=報酬」ではなく「出世=我慢の結果」になりつつある現実を掘り下げ、
労働者としての“賢いキャリアの歩き方”を考えます。
出世に必要なのは、成果より“耐久力”
一般的に出世するには「実力」や「リーダーシップ」が必要と思われています。
でも現実はどうか。
- 休日返上で仕事していた人
- 残業を断らなかった人
- 上司の無茶ぶりを受け続けた人
- 異動や転勤に文句を言わなかった人
- 飲み会にも全部付き合った人
これらを“ちゃんとやった”人が、
いつの間にか昇進していく。
つまり、報われてるのは「実力」より「我慢強さ」なのです。
「会社に尽くした人」が偉くなる仕組み
出世の判断材料って、実はかなり曖昧です。
特に日本の企業では、次のような空気で昇進が決まることが多いです:
「アイツ、ずっと頑張ってるよな」
「あの人、昔から会社に尽くしてるよね」
「多少ポンコツでも、会社愛があるから…」
…これ、要するに「会社に搾取されてきた実績がある人」が昇進してるんです。
頑張っても、正しく“見える努力”でなければ無意味
例えば、
- 効率的に仕事を片付けて定時で帰る
- 結果を出してもアピールしない
- 無駄な飲み会は断る
- 謎の“根性文化”に染まらない
こんな人は、成果を出していても「出世候補」から外されがち。
なぜならそれは、「会社にとって都合のいい我慢」をしていないから。
見えない努力は評価されず、
見える“忠誠心”だけが昇進のカギ。
「出世してもしなくても搾取される」構造
出世しても、結局は労働者です。
- 管理職になれば残業代は消える
- プレッシャーと責任だけ増える
- 自分より上の人の“顔色”を読み続ける必要がある
- ミスをすると部下の分まで尻拭い
…むしろ「搾取の密度が濃くなる」と感じる人も多い。
出世するとは、「搾取側」に行くことではなく、
「より重い鎖をつけられる」ことかもしれません。
まとめ:「出世=幸せ」とは限らない
出世は、決して悪いことではありません。
でも、
- 自分の時間を失ってまで
- 無理を積み上げてまで
- 家族や健康を犠牲にしてまで
本当に「その地位」を目指す価値があるか?
今いちど、問い直す必要があります。
出世のために搾取される人生より、
搾取されないために戦略的に“昇進を回避する”人生もある。
大切なのは、
「どの椅子に座るか」ではなく、
「その椅子で何を守れるか」です。
こちらもどうぞ↓